今後の中小規模の薬局
先日お会いした社長さん
5店舗経営されており、日本最大の日○調剤の取締役と同級生で仲良しだそうです。情報源は全て日○調剤からで、日○調剤と同時に同じ対策をしているから安心とのことでした。
今までの調剤薬局であれば、それでも経営は成り立ちますが、今後はそうは行きません。
診療報酬に頼り続ければ大手調剤、大手ドラッグストア、コンビニ等の大資本を持っている会社と中小規模の薬局は戦わなければなりません。
なぜ大企業との争いになるかといいますと、診療報酬down により薄利多売型の商売を強制的にすることになります。
以前、経営は3パターンに分かれるお話をしましたが、薄利多売型は資金力のある大企業のみが生き残れる経営方法です。
身近な話で例えますと『大型スーパー VS 個人商店』と同じ構図が調剤薬局でも始まるのです。
では、中小の調剤薬局が生き残るには、どうすれば良いか??
そのヒントは、生き残っている個人商店にあります。
セブンイレブンのオープン戦
私の家の真横にセブンイレブンがオープンしました!
オープンイベントで近所の家には『このチラシ持参でトイレットペーパー4ロール全員プレゼント』なんてチラシが4回も入りました!
当然、4回もらいに行きましたが(笑)
セブンイレブンってフランチャイズだから、FCオーナーが自腹切ってますよね?
オマケにガラガラで珈琲無料チケット3杯、カップラーメン2つ、うまい棒4本もらいましたよ(笑)
FCオーナー大赤字ですね。
セブンイレブンのそこそこ人気店なると年収2000万くらいらしいです。
人気店なるには広々な駐車場が必要不可欠になります。理想は300坪以上
年収2000万と言っても深夜はオーナー家族が店頭に立ちますので、夫婦2人でやれば1人あたり年収1000万、家族3人でやれば1人あたり年収660万…。
微妙ですね。FCオーナーは自営業扱いなので年金は国民年金で生活保護者支給額の半分以下です。
自営業やるなら年収4000万円以上でないと年金などで損するらしいです。
ちなみにセブンイレブン本社が収支アップさせてるのは、プライベートブランド商品と惣菜一口サイズらしいです。
管理職にするなら、男?女?
エリアマネージャーにする人を悩んでいる。
能力的にも年齢的にも変わらない男女の二人のどちらかを選ぼうかと…
薬局経営者から相談がありました。
私の結論はケースバイケースです。
会社成長期なら男
会社安定期なら女
という結論です。
これは脳の違いからです。
男は未来(結論)をみる傾向があり
女は今(過程)をみる傾向があります。
会社安定期の男のマネージャーは無駄に夢をみて現場の和を乱します。
会社成長期の女マネージャーは先を見れず行き当たりばったりで現場が纏まりません。
さらに言うと
男は会社全体は見れても、ピンポイントでは見れません。
女はピンポイントで見れても、会社全体は見れません。
今までの調剤薬局は門前で経営すれば何もしなくても儲けてきました。だからこそ、女性のみの調剤薬局で上手くいきました。
しかし、これからは診療報酬に頼れず自ら稼ぐ方法が必要です。
そうなると、診療報酬部門を女性に、診療報酬以外の部門を男性にやってもらうのがベストなのかもしれません。
薬剤師の職業紹介会社は詐欺
薬剤師の職業紹介会社のほとんどが詐欺です。
以前にも書きましたがネット求人に載せてる90%以上の案件は偽年収です。
紹介会社を斡旋するようなサイトは、紹介会社から広告料を取り、載せているので嘘っぱち!
紹介会社で働く人間は月給13~18万+歩合
歩合は一人紹介で5~70万
歩合の割合が大きいため嘘をつき、調子の良いことを言い、適当に就職先を紹介してきます。
少し難しい希望、良いの有ったら転職等を伝えた途端に紹介会社からの連絡が途絶えることも多々あります。
紹介会社の人間は、毎月の歩合が欲しいため簡単に転職させれる人にしか連絡しません。
直ぐに転職する人にしか連絡しません。
直ぐに採用してくれる会社しか紹介しません。
金額交渉など実際にはしていません。
就職させてしまえば知らん顔します。
アフターフォローなどありません。
皆さん調子の良い奴には騙されないで下さい。紹介会社の人間の99%は自分のことしか考えていません。
では、そんな業界でなぜ私が職業紹介を行うか?
それは、私の経験上、転職時には嫌な思いしかしなかったので、同業の皆さんに同じ思いをしてほしくないからです。
私自身、現役の調剤薬剤師として働いています。
だからこそ、表面上の処方箋枚数や薬剤師の人数、休暇日数だけではなく、トータルで本当に居心地の良い薬局で働いて欲しく、ブラック薬局は倒産して欲しいのです。
私は、会社維持に必要な通信費、事務所代などの最低限の金額しか紹介料として調剤薬局に請求しません。
一般的な紹介会社のように200万円も300万円も請求しません。
調剤薬局が薬剤師紹介料で浮いたお金は、転職する薬剤師の引っ越し代などに出すように交渉しています。それすらケチるセコい会社には紹介しないようにしています。
その反面、横柄な薬剤師にも紹介はしません。
本当に良い薬局、良い薬剤師のみが生き残れれば良いと思っています。
ビジネスモデルの寿命は30年
ビジネスモデルは30年と言われています。
勃興→隆盛→衰退に30年です。
これは一つのビジネスモデルを続けた時の話です。
100年も存続する会社は成熟直前に次の一手を考え
勃興→隆盛→勃興→隆盛→勃興
と繰り返します。
薬局は1965年に処方箋専門の調剤薬局ができ、80~90年代は診療報酬(保険からの支払)でボロ儲けし急成長しました。
そして50年以上経過した今は衰退期であり賞味期限切れなのです。
何が賞味期限切れか?と言いますと、診療報酬に頼った収入が賞味期限切れなのです!
昨年6月時点で1053兆円の負債を国は持っています。
そのうち国債残高が817兆円
これだけの負債があるのですから、診療報酬が賞味期限切れになるのは当たり前です!
なぜ日本が潰れないのか?
それは日本人の貯金が1000兆円あるからです。
日本国は日本人から借金(国債)をしているのです。
日本国の負債1053兆円を日本人の貯金でプラスマイナス0にできるから潰れないのです。
今後も超高齢化でGDP減少により収入減、支出増になり日本国の負債は増加。それにより、日本人の貯金ではカバーできない負債額になり公共事業の大幅縮小されます。
診療報酬も例外ではありません。
従来のビジネスモデルの調剤薬局とは決別した薬局の価値需要を考え作る必要があります。
従来の調剤薬局崩壊により、医師のコネのあるバカ経営者は潰れ、利口な経営者が事業拡大のビッグチャンスです!
薬剤師の年収 北海道
薬剤師の年収を暴露します!
一般的なイメージだと薬剤師は高給に思われていますが、生涯の収入は『中の下』です。
大学6年間通い、国家試験に合格しなければ薬剤師にはなれません。
では北海道の年齢別の目安年収です。役員は除きます。
24~30歳→380~550万
小さい調剤薬局ほど高くなる傾向があります。
札幌であれば380~500万です。
田舎で+50~100の上乗せなります。
新卒から同じ会社で働き続けると年収は上がりません。転職組が転職の交渉で500~550万になる感じです。
30~40歳→450~650万
これも20~30歳と同じ傾向で、同じ会社で働き続けると安く、転職すると高くなります。
札幌だと500~600です。
田舎で+50~100です。
40~55歳→500~800万
40歳を越えてくると同じ会社にずっと勤めてる方がエリアマネージャーなどの管理職になり急激に高くなります。
その反面、転職組は管理職につけず650万が頭打ちとなります。
札幌の平社員は500~600で田舎で+50~100です。
この年収を見ていただければ分かる通り、薬剤師は年収は上がりません。
基本的に、薬局長や管理薬剤師は管理職扱いされないため手当ては月1~3万です。
それどころか年俸制にし数年単位で診療報酬に合わせ年収調製(基本的に年収減)されます。
生涯の収入は高卒の公務員より悪いと言われています。
同じ病院なら3年しか学校に行ってない看護師の方が高いことも多々あります。
コ・ス・パ最悪の学部が歯学部であり二番目に最悪なのが薬学部と言われているくらいです。
嘘の薬剤師求人に騙されないでください!
ネットで年収700~800など書かれた転職サイトがありますが、あれは『700~800万もらっている人が会社にいる』という意味で700~800万もらえる人はエリアマネージャーなど、ずっと同じ会社に勤めてる人であり、転職組は不可能だと思ってください。
北海道だと転職組が700万以上もらうには年に一人いるかいないかのレア案件、超大変でメチャクチャ残業込みの金額だと思ってください。
健康サポート薬局はやるべきではない!
私自身、国が進める健康サポート薬局は、やればマイナスと思っています。
健康サポート薬局のベースは地域包括ケアであり、健康サポート薬局をやっても現状の法律では診療報酬に盛り込むことが出来ないからです。
地域包括ケアとは『病院-薬局-施設-ケアマネ等』が一体に行い医療費削減しつつ質の高い医療が目的です。
アメリカでは『病院-病院-病院』『薬局-薬局-薬局』と横の繋がりで経営してましたが、収支の合わない店舗は畳んでしまうため
『病院-薬局-施設』と縦の繋がりにしました。その時に保険会社の財源とサポートを利用したのです。
それにより、縦の繋がりで収支UP、医療削減、質の高い医療が実現しました。
アメリカで成功したポイントは保険会社の財源とサポートです。
このアメリカの縦の繋がりを真似したのが日本の地域包括ケアです。
日本では財源もサポートもないため健康サポート薬局の基盤である地域包括ケアそのものが失敗する可能性が高いです。
そのため、国が進める健康サポート薬局は行うべきではありません!
しかし、収支UPするためにサプリメントの取り扱いは必須です。
国が進める健康サポート薬局ではなく、自分達と患者がお互いにwinになれるサポート薬局を考えて行きましょう。
国が進める健康サポート薬局は国の財源のことしか考えていませんので、間違っても国の要件を満たす体制にはしないでください。
あくまでも、自分達で考える本当に必要な地域密着型にしましょう。