車好き薬剤師pafit

薬剤師が趣味の車やボート、ジェットスキー、アウトドアなど普段から思ったことや得た知識を適当に書こうと思います。

調剤薬局 儲かるのか? 基礎編

調剤薬局の実態を学生でも分かるように包み隠さず暴露します。





皆様が気になるのは単刀直入に『儲かるのか?』だと思います。

結論を先に言えば、今までは儲かっていましたが5~10年以内に、ほとんどの薬局が赤字に切り替わります。病院も例外ではありません。




その理由は国の財政難が原因です。

薬局や病院は健康保険から7~10割支払われるため準公務員みたいな感じです。

薬局に支払われる診療報酬(お金)の見直しが昔から2年に1回ありますが、直近10年で急激にダウンしています。



この診療報酬(お金)は、どんな作業をしたら○○点、この薬を出したら○○点と決まっていますので、どこの薬局で同じ薬をもらっても、患者の支払い金額には差は出ません。(厳密には若干の差は出ますが今回はスルーします。)




薬剤師一人で処理して良いのは1日処方箋40枚までと法律で決まっています。

では、1日40枚で月いくらの利益があるのか?





答えは200~250万円です。そこから、人件費や設備代などを支払います。



法令遵守する会社であれば、処方箋1日40枚の薬局では、常勤薬剤師1人と常勤が週40時間勤務を越えないように休み用のパート薬剤師を雇います。この時点で薬剤師の人件費100万前後かかります。

また、この規模だと常勤事務員2人とパート事務員1人が必要になり事務員の人件費で70万前後かかります。




人件費の時点で単純計算170万かかります。




そうなると残りの30~80万で建物や機械のリース代、光熱費や生活備品(テッシュ、トイレットペーパーなど)の支払いが必要になります。




もし、これから一店舗だけの調剤薬局を開業をするのであれば、自ら常勤薬剤師として働ける人でなければ意味がありません。そして、ローンして開局すれば確実にローン金利に喰われ赤字になります。現金で開業費に5000万以上用意できないなら諦めて下さい。


※今は開業費5000万が目安ですが、近い将来は数億円の開業費が必要になります。

次回も、ちょっと薬局業界のお話をいたします。