北海道の冬はFFの車が安全?
車はエンジンの位置と動くタイヤ駆動の位置で5種類に分けることができます。
FF、FR、4WD、RR、MR
と分けることができ前のアルファベットがエンジンの位置、後ろのアルフェベットが駆動の位置です。
※4WDを除く
これにより車の性能が大きくかわります。
FFとはフロントエンジン、フロント駆動です。
現在の乗用車のほとんどがFFです。室内スペースを大きくとることが可能となり、製造コストも削減しています。
エンジンルームに全てが入るのでフロントタイヤが重くなり、操舵の力が加わり、ブレーキ時の加重、加速時の負担もありフロントタイヤの減りが速いです。
冬の走行時の安定性は発進時以外は一番です。荷重移動をしなくてもフロントヘビーなのでコーナーでは素人でも、ある程度の速度で侵入できます。
冬道などで後輪が滑った時はハンドルを逆に切りアクセルonにすると膨らむように滑っていきます。
FRはフロントエンジン、リア駆動です。
操舵はフロントタイヤ、駆動はリアなので自然な操作感で前後の重量配分が均等に近くバランスが良いのでスポーツカーや高級車
、レクサス、メルセデスベンツ、BMWで多く採用されています。
冬は急なアクセルonでリアが簡単に滑りだします。後輪が滑った時はハンドルを逆に切りアクセルonとoffを頻繁に行うと比較的コントロールしやすいです。
4WDは4輪全てが駆動です。
一般的な乗用車はフロントエンジンの4輪駆動ですが、ポルシェ911カレラ4だけはリアエンジンの4輪駆動です。
今のほとんどのフルタイム4WDは前輪50~100%、後輪0~50%の駆動力を電子制御などで路面に合わせ常に変化させています。
必要な時にだけ任意に4WDにするパートタイム4WDというのがあります。本格的なクロカン車のジムニーやハイラックスはスイッチを入れた時だけ4WDなり前輪50%、後輪50%の駆動力を固定します。これを乾燥したアスファルトでon状態にすると壊れることがあるので、雪、砂、砂利、土などの悪路限定の4WDです。
冬道での発進時には優れていますが滑った時はFFの挙動もFRの挙動もすることがあるので、実は雪道など滑った時のコントロールはかなり難しいです。一般人であれば後輪が滑った時はアクセルは下手に操作せずハンドル操作で立て直すのが無難です。
よく北海道で「4WD」だから安全という方がいますが、これは完全に素人発言です。本当に1番安全なのはFFです。
RRはリアエンジン、リア駆動です。
現在この方式を採用しているのはポルシェ911のみです。
リアエンジンにリア駆動のためリアが重くなり、リアが滑り出し時は振り子のように急激にガツンときて立て直しは、ほぼ不可能です。
それだけコントロールの難しいRRを何故ポルシェは作り続けるのか?
その答えは「フルブレーキ時に前後50対50の重量配分が理想的な車である、ブレーキ制動距離を短くし、ブレーキ時の安定性こそが車の本当の性能」と創設者の信念のもとに車を作り続けているからです。しかもRRはリア駆動+リア荷重のためコーナーからの立ち上がりは加速は速いです。
しかし、素人がコントロールするのは無理ですし、狭いスペースにエンジンや駆動系を詰め込むため大衆メーカーはポルシェ以外RRを作りません。
MRとは真ん中にエンジン、リア駆動です。
重量物が真ん中にくるため前後の重量バランスが完璧な50対50にできFR以上に理想的なバランスになりましす。
しかし、運転席の真後ろにエンジンがくるため2人乗りになってしまいます。そのため本格的スポーツカーやスーパーカーでしか採用されずフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェケイマンなどしか現行で新車は購入できません。一昔前はトヨタからMR2、MR-Sなど販売されていました。
リアが滑りだした時はFRよりはコントロールが難しくRRよりはマシという感じです。滑りだした時はハンドルを反対に切りアクセルonとoffを繰り返しますがかなり難しいです。
こちらは私が運営するホームページです。
https://profile.ameba.jp/ameba/pafitpafit
こちらがアメーバブログです。
車やボートの話を徐々に増やしていくので、興味あれば見てください🎵