平成30年 2018年 診療報酬 改定
次回の診療報酬改定
調剤薬局は2/3の点数にするこで大まかな話が動き始めました!
しかも、調剤報酬は大幅ダウン
2/3の多くを『かかりつけ薬剤師』に分配する計画です。
この原因は日○調剤です。
日○調剤は厚生局へのレポートで
『日○調剤の登録薬剤師の半分以上が、かかりつけ薬剤師を行い、平均100件/人の契約、かかりつけ薬剤師により収入増加』
と出したためです。
前回、お話した通り、かかりつけ薬剤師を真面目にやれば労働基準法違反になります。
上場企業の日○調剤が明らかな労働基準法違反を行うとは思えません。
要するに、かかりつけ薬剤師制度のグレーな隙間を縫い労働基準法にならないように『手抜きかかりつけ薬剤師』を行って収入を増やしているのです。
そうなると、グレー部分の改善を官僚は行い『かかりつけ薬剤師』の要件を厳しくすると思われます。
大手なら、『かかりつけ薬剤師』の要件を厳しくされても、資金も従業員も多いため対応できますが、中小薬局はアウトです!
かかりつけ薬剤師制度に頼れば頼るだけ会社は傾きます!
かかりつけ薬剤師に頼らなくても生き残れる方法を考えましょう!
かかりつけ薬剤師 裏の意図!
『かかりつけ薬剤師』には2つ裏の意図があります!
薬剤師や薬局経営者は確り理解していただきたいです。
1つ目は
医療費削減です。
これは誰もが容易に分かることです。
2つ目は
大幅な診療報酬減の批判をかわすためのカモフラージュです!
これが厄介なのです。
『かかりつけ薬剤師』制度はマトモにやれば労働力基準法違反。
一人の薬剤師で24時間対応が労働基準法違反なります。
例え、電話対応だけでも、何時かかってくるか分からない電話を持つ場合は『一時間辺りの残業代×1/3×電話を持つ時間』を支払う義務が会社にはあります。
しかも、電話持ちは週2~3回までが目安と過去の裁判での判例があります。
これを東大出身の官僚達がが気づかないわけありません!
100%労働力基準法違反になる診療報酬を作ると不味いから、逃げ道として『夜間などは他の薬剤師が対応しても良いが、その時の点数は無し』としました。
そして『経営者は明らかな労働力基準法違反は出来ないだろう。会社は電話待機の残業代払うとマイナスだから、やらないだろう。』『点数は表面上はあるのだから、文句言われても、かかりつけ薬剤師をやらない会社が悪いと言い訳ができる』と官僚達は考えました。
要するに、診療報酬大幅減のカモフラージュです!
表面上の診療報酬は減ってないが、実質的に不可能な政策なので診療報酬減
とする予定が…
まさかのまさか!多くの経営者達が普通に労働力基準法違反をしたというオチです!
ってことは、次回の診療報酬改正で『かかりつけ薬剤師』は、もっと酷いことが盛り込まれる可能性大です。それの点数を取ろうとした薬局は、さらにブラック企業化し薬剤師は退職していきます。
かかりつけ薬剤師をやって従業員に残業代未払い請求(電話代)されたら会社ぶっ飛びます。
経営者の皆さん気をつけてください。
調剤薬局が生き残るには?大手調剤薬局
調剤薬局が生き残るには
経営の基本!を忠実に守るべきです!
後々、大手調剤は倉庫や工場でアメリカの様に調剤することになるでしょう。薄利多売型です。
アメリカは人口50万人につき1つの工場でも処理出来るレベルのサイズです。
一人の薬剤師が1日に処理する(監査)量は800人分です。
全て一包化で、90%以上は全自動分包機から薬が出てきて、残りは調剤助手が手入れします。
薬剤師の監査は最初の一包だけパソコンモニターで中身のチェックです。他は機械が個数チェックします。
監査が終わった薬は、調剤助手が袋詰めし、宅急便で翌日までに患者へ届けられます。
アメリカでは風邪や軽度な胃痛、腹痛程度の薬はドラッグストアで購入するため、翌日に薬が届けば十分なのです。
これだけの処理量なら、かなり低い診療報酬でも薄利多売で莫大な利益をもたらします。
しかし、投資金が1店舗につき何十億とかかるため大手しかできません。
ちなみに、近い将来、薬剤師一人あたり40枚/日規制は無くなます。
また、調剤助手(無資格)による錠剤の分包は関東厚生局が『薬剤師の監視下、責任者の下』OKが数年前にでました。同時に、宅配に関しても条件付きでOKになりました。
経営の基本! パターンⅢ
パターンⅢはブランド型です。
これのパターンは老舗で成功していることが多いです。
これは説明しなくても皆さんご存じな通りです。
ブランド化すれば良いのです。
一般的ではないが一部の金持ち層に好まれます。
自動車メーカーで例えるならフェラーリ、ポルシェみたいなものです。
これの欠点は景気に左右されること、ブランド化するまで時間がかかることです。
これで、経営の基本!の3パターンの説明が終わりました。
なぜ、これをお話したかと言いますと、今後の調剤薬局経営には重要だからです。
今までの調剤薬局は3パターンのどれにも属さなくても適当な経営でボロ儲けしてきました。
調剤薬局を『10年以上前から経営している』経営者の多くが適当な経営でボロ儲けした能無し経営者です。
そのような経営者は、他業種と比べるとマトモな経営ノウハウ、考えを持っていません。
何も考えなくても、やらなくてもボロ儲けしたため『自分の能力、実力』と勘違いしてます。
人の能力は追い込まれた時に本領が発揮されます。
良いときは運が良いだけで、
悪い時が、その人の本当の力、能力なのです!
経営の基本! パターンⅡ
パターンⅡは密着型です。
成功している中小企業のほとんどが密着型です。
密着型とは顧客別のオーダーに応え、顧客の求めていることをピンポイントで手取り足取り行います。
そのためリピーター率が良く経営が安定しやすいです。
新規客も大切ですが、リピーター客を大切にします。そうすれば、リピーター客が自然と新規客を連れてきます。
密着型の欠点は従業員の能力に左右されることです。
従業員が不親切だったり気がつかないタイプの人だとリピーター率が落ち経営が不安定になります。
また、高利益のリピーターばかり極端に大切にしても利益は下がりますので、新規や低利益のリピーターにも、それなりの対応は必要です。
次回はパターンⅢブランド型をご説明いたします。
経営の基本!3つのパターンから選ぶ!
経営の基本を簡単に3パターンに分けます。
Ⅰ薄利多売型
Ⅱ密着型
Ⅲブランド型
この3パターンから1つを選び追求しなければなりません!2つ以上取ろうとすると中途半端になり必ず失敗します。
次回は、それぞれの長所短所を簡単にご説明いたします。